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空き家の「空き巣対策」は必要?狙われやすい家の特徴や防犯対策を紹介

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こんにちは。ワケガイ編集部です。

空き家を長期間放置していると、郵便物の滞留や夜間の無灯状態が続き、周囲から無人と判断されやすくなります。こうした状況では、空き巣の侵入や建物の損傷、不法侵入の連鎖といった問題が発生しやすくなることがリスクです。

空き巣に狙われやすい空き家は、外観や管理状況から“生活の気配が途絶えている”と判断される建物のことで、侵入のリスクが高まる要素が複数存在します。

そこで本記事では、空き家がどのような状態のとき狙われやすくなるのか、そして空き巣被害への備えとして何ができるのかを解説します。

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目次

空き巣に狙われやすい空き家の特徴

空き巣が侵入先を選ぶときには、建物の防犯レベルだけでなく「人の気配があるかどうか」を手がかりにしています。

特に、所有者が遠方に住んでいて管理が行き届かない空き家は、外から見ただけで人が住んでいないと判断されやすく、侵入の標的にされる危険性が高まります。

外見から空き巣に“放置物件”と認識されやすい状況としては、以下のものが挙げられます。

  • 長期間まったく人の出入りがない
  • 郵便物やチラシが溜まったままになっている
  • 窓や玄関の施錠が甘い
  • 夜間に明かりが一切つかない
  • 周囲から死角になりやすい立地である
  • 老朽化が進み侵入しやすい

それぞれ個別にみていきましょう。

長期間まったく人の出入りがない

空き巣にとって最もわかりやすい判断材料が、この「人の動きの欠如」です。宅街では、人が住んでいる家ほど外から見て分かる変化が日常的に生じます。朝夕の出入り、時間帯によって変わる室内の明かり、洗濯物の有無、庭や玄関まわりの手入れ状況など、細かな変化が積み重なることで「管理されている家かどうか」が判断されます。

一方、空き家ではこうした変化がほとんど見られません。外観や周辺の状態が長期間変わらないため、第三者から見ても人の関与が途絶えていることが伝わりやすくなるのです。特に、玄関付近に足跡が残らない、カーテンの位置が変わらない、夜になっても灯りが一切つかないといった状態は、留守かどうかを確かめる目的で周囲を観察する者にとって、判断材料になりやすい状況です。

関連記事:空き家の防犯対策はどうすればいい?防犯グッズや役立つ知識を解説

郵便物やチラシが溜まったままになっている

郵便受けに大量のチラシや郵便物が差し込まれたままの状態は、空き家であることを象徴するサインとしてたびたび揶揄されます。

配達物が処理されず同じ場所に積み重なっていく様子は、住人不在を示す確実な手がかりとなるため、空き巣の下見行動でも必ず確認されるポイントです。

特に、広告チラシが雨に濡れて変色していたり、新聞が封を切られずに複数日分重なっていたりすると、長期間管理されていないことが一目で分かります。

こうした「生活の断絶」を示す物理的なサインは、外部からでも容易に観察できるため、空き巣にとっては侵入前の確証を得る手段になります。郵便受けの形状によっては、溢れたチラシが地面に落ちて風で散乱し、さらに放置感を強めるケースもあります。

窓や玄関の施錠が甘い

空き巣が侵入経路として最も多く利用するのは玄関ではなく、窓まわりとされています。空き家では鍵の劣化や建付け不良が放置されやすく、施錠をしていてもサッシがゆるんでいたり、クレセント錠がしっかり噛み合っていなかったりする場面が目立ちます。

こうした隙は、わずかな工具でこじ開けられることもあり、侵入の難易度が一段下がります。人が住んでいない家は発見されにくいため、空き巣が多少時間をかけても作業を続けやすい状況が生まれます。

実際、「施錠が甘い家」は空き巣の下見対象に含まれやすく、住人不在と組み合わさることで狙われる確率が高まります。鍵が閉まっているかどうか以上に、建物全体が“わずかな力で突破できる構造かどうか”が判断されるため、施錠の甘さは想像以上に大きな弱点になります。

夜間に明かりが一切つかない

夜になっても室内が真っ暗な状態が続く家は、生活の気配が完全に途絶えていると判断されやすくなります。人が暮らしている住宅では、時間帯に応じて照明の入り切りが自然に発生し、周囲に微細な動きが伝わります。一方、空き家は同じ暗さが連日続くため、第三者からすると“空いている家”という印象が一目でわかってしまいます。

実際、空き巣は下見の際に夜間の様子を確認することが多く、照明の有無を手がかりにして侵入の可否を判断しています。

懐中電灯の明かりが外部から見えたとしても、不審者が確認される可能性が低いため、作業に踏み切りやすい点も懸念されます。特に周囲の建物との明暗差が大きいと、空き家だけが“止まった時間”のように浮き上がり、狙われやすい目印になります。

周囲から死角になりやすい立地である

建物の位置関係が周囲からの視線を遮るようなつくりになっている場合、犯罪者にとって都合のいい空間が生まれます。「道路から奥まった場所」「隣家の塀や植栽が視界を遮る配置」「私道の突き当たり」などは、通行人がほとんど視認できないため、侵入者が長時間留まっていても気づかれにくくなります。

空き家の場合はより顕著で、そもそも人の気配がないことに加えて視覚的な死角があると、空き巣から見ると高い確率で“成功率の高い家”と判断されてしまいます。

特に庭木が伸びきっている家や、建物の影が濃く落ちている場所では、侵入行為そのものが周囲に伝わりにくく、近隣住民が異変に気づく機会も減ります。また、古い住宅街では路地裏のような細い通路が残されており、空き家がその奥にある場合は、侵入に適した“隠れ場所”として利用される可能性があります。

老朽化が進み侵入しやすい

空き家は時間の経過とともに建物の耐久性が低下し、窓枠のゆがみや扉の劣化など、侵入に必要な力が少なくて済む状態へ変わっていきます

特に雨戸が錆びついて動かなくなったり、サッシの隙間が広がったりすると、わずかな工具でこじ開けられるようになります。建物の歪みが大きい古い住宅では、鍵を閉めていても枠ごと外される事例も見られ、外部からの抵抗力が著しく低くなる点が問題です。

室内も劣化が進み、床や壁の腐食によって侵入後の足場が確保しやすくなる場合があります。

 

空き家に空き巣が入ってしまった場合、どんな被害が発生する?

空き家で発生する被害は、盗難だけでなく建物内部の荒損や周辺環境への影響まで幅広く及びます。

持ち主が現場を確認するまで時間が空くことが多いため、被害が拡大しやすい点も特徴です。空き巣が侵入した際に生じやすい代表的なケースとしては、次のとおり。

  • 家財・金品・設備が持ち去られる
  • 室内を荒らされ精神的な負担が生じる
  • 不法侵入が繰り返され犯罪の温床化する
  • 放火・器物損壊など重大事故につながる
  • 近隣との関係悪化や損害賠償問題に発展する

次項より、詳しく解説します。

家財・金品・設備が持ち去られる

空き家でも多いのが、家に残された物品の盗難です。誰も住んでいない住宅でも、工具や家電、給湯器など、転売しやすい品が狙われる傾向があります。

空き家の場合、生活用品が残ったままの状態が長く続くことが多く、外から見える範囲に価値のありそうな物が置かれていれば、空き巣の下見段階で目を付けられかねません。

金品だけでなく、エアコンや照明器具、配線の金属部分が持ち去られる例もあり、侵入後の作業時間を確保しやすい空き家では、物色の時間が長くなることも珍しくありません。

室内を荒らされ精神的な負担が生じる

空き巣被害は金銭的損失だけではなく、精神面への影響も大きくなりがちです。空き家といえども、元の住まいであったり、家族の思い出の品が残されていたりすれば、荒らされた室内を目にすることで強い喪失感が生まれます。

家具が引き倒され、収納がすべて開け放たれ、細かな物が散乱している光景は、被害の大きさ以上に“踏みにじられた”という感覚を呼び起こします。

さらに、被害発覚まで時間が空くことが多いため、室内の荒損が進んだ状態で放置されるケースがあります。窓が割られたまま雨風が入り込むと、床材が腐食したりカビが発生したりし、原状回復の負担が増えていきます。

不法侵入が繰り返され犯罪の温床化する

空き巣被害が一度発生すると、建物が「管理されていない場所」として周囲に認識され、別の不法侵入を誘発しやすくなります。鍵が壊れたまま放置されていたり、窓が割れた状態で長期間放置されていたりすると、内部に出入りできることが誰の目にも明らかになり、結果として侵入者が増えるきっかけになります。

実際、空き家に人が住んでいないと判断されれば、空き巣だけでなく、飲酒目的のたまり場として使われたり、違法薬物の使用地点として悪用されたりする事例も見られます。

出入りを繰り返す人間がいる家は周囲から見ても異様に映り、地域の安心感を損なう原因になります。

放火・器物損壊など重大事故につながる

空き巣による侵入がきっかけで、建物が深刻な損壊や火災に巻き込まれることもあります。内部が荒らされ、窓や扉が破壊されたままになっている家は、外部からの侵入が一段と容易になり、次に入った人物が故意に火をつける。あるいはたばこの不始末で火災が起こるといった危険が増えます。

特に、空き家は燃えやすい紙類や木材が多く残されているケースが多く、ひとたび火がつけば建物全体に広がりやすい構造になっているため、念頭においておきましょう。

関連記事:空き家の火災保険は重要!選び方や保険料の相場について紹介

近隣との関係悪化や損害賠償問題に発展する

空き巣被害そのものが直ちに近隣トラブルを招くわけではありませんが、被害後に破損箇所や施錠がそのまま放置されると、周囲への影響が生じやすくなります。例えば、窓や扉が壊れた状態が続けば、第三者が出入りできる環境が残り、結果として見知らぬ人物の往来が目につくようになっていくでしょう。

こうした状況が続くと、近隣では「管理されていない家ではないか」という不安や警戒心が高まり、所有者に対して問い合わせや苦情が寄せられることがあります。夜間に物音がする、不審な人影を見かけるといった出来事が重なると、周囲の生活にも影響が及び、地域全体の安心感を損なう要因になりかねません。

 

空き家が空き巣被害に遭ってしまった場合の対応手順

空き巣被害が発覚したときは、動揺する気持ちとは別に、状況を正確に把握しながら一つずつ手続きを進める必要があります。

一般の方が現実的に取り組める初動対応の流れとしては、以下のとおり。

  • 手順①:警察に通報して被害届を提出する
  • 手順②:現場の状況を写真で記録する
  • 手順③:保険会社に連絡して補償可否を確認する
  • 手順④:破損箇所の応急処置と施錠の立て直しを行う
  • 手順⑤:近隣や管理先に状況を共有する
  • 手順⑥:再発防止のための防犯対策を見直す

それぞれ個別に解説します。

手順①:警察に通報して被害届を提出する

空き巣被害を確認したら、まずは警察への通報が必要です。建物の内部に犯行の痕跡が残っている可能性があるため、細かな確認を進める前に、現場を触らず状態を保つ意識が大切です。

警察官が到着後、侵入経路や破損箇所を確認し、被害状況を記録する手続きへ進みます。被害届を提出することで、後日の保険請求やトラブル解決の際に必要な証明が整います。

空き家では、近隣からの通報で初めて異変に気づくこともあります。その場合でも、所有者が到着した時点で警察に改めて連絡し、正式な手続きとして記録を残してもらった方が安心です。

手順②:現場の状況を写真で記録する

警察の確認が済んだら、建物の状態を写真で残しておくと後の対応が格段にスムーズになります。破られた窓、壊された鍵、散乱した室内の様子など、可能な範囲で全体と部分の両方を撮影すると、被害の規模が客観的に伝わります。特に空き家では、どのタイミングで被害が拡大したか判断しにくいため、現場の“いまの状態”を時系列で記録しておきましょう

写真はスマートフォンで十分ですが、暗い箇所や屋外の陰になっている場所などは、角度を変えて複数枚撮っておくと後から確認しやすくなります。

手順③:保険会社に連絡して補償可否を確認する

被害状況の把握が進んだら、加入している火災保険や家財保険が適用対象になるかどうかを確認します。盗難や破損の被害が補償範囲に含まれている契約であれば、修繕費の一部または全額が保険金として支払われる可能性があります。

空き家でも補償対象となる契約はありますが、契約内容によっては「居住していること」を前提にした特約が外れている場合もあるため、早めに確認しておくと判断がしやすくなります

保険会社へは、被害届の受理番号や写真をもとに状況を説明すると、手続きがスムーズに進みます。不明点があればその場で確認し、必要書類や追加の証明方法を聞いておくと後のやり取りが煩雑になりません。

手順④:破損箇所の応急処置と施錠の立て直しを行う

警察や保険会社への連絡が一段落したら、次に取り組むべきなのが破損箇所への対応です。割れた窓や壊れた鍵をそのままにしておくと、再び第三者が侵入しやすい状態が続いてしまいます。

まずは応急的でも構わないので「ベニヤ板で窓を塞ぐ」「仮の錠を取り付ける」など、外部から簡単に入れない状態を作るようにしましょう

空き家の場合、修繕を後回しにしがちですが、被害直後は特に狙われやすい時期でもあり、恒久的な修理を行うかどうかは、その後の方針(売却・活用・管理継続)に応じて判断するとしても、最低限の施錠と開口部の封鎖は早めに済ませておくと安心です。

手順⑤:近隣や管理先に状況を共有する

空き家の空き巣被害は、所有者だけで完結する問題ではありません。近隣住民や管理を依頼している先がある場合は、被害があった事実と、現在の対応状況を簡単に共有しておくと、その後のトラブルを防ぎやすくなります。

不審者の出入りを見かけた際に連絡をもらえる可能性もあり、結果として再発防止につながることもあります

特に、これまで無人状態が続いていた空き家では、周囲から「放置されている」と思われていたケースも少なくありません。状況を説明し、今後の対応方針を伝えておくことで、不要な誤解や苦情を避けやすくなります。

手順⑥:再発防止のための防犯対策を見直す

応急対応が落ち着いた後は、なぜその空き家が狙われたのかを振り返り、防犯面を見直すことが大切です。施錠が甘かったのか、人の気配がまったくなかったのか、外から見て無管理と判断されやすい状態だったのかを整理すると、採るべき対策がみえてくるでしょう。

すべてを一度に整える必要はありませんが、郵便物の管理、照明の使い方、補助錠やセンサーライトの設置など、負担の少ないところから手を付けると現実的です。

 

空き巣が空き家への侵入を諦める4つのポイント

空き巣は、侵入のしやすさだけでなく「この家はリスクが高い」と感じるかどうかをよく観察しています。空き家は生活の気配が薄い分、放置しているだけでは標的になりやすいものの、見せ方を少し整えるだけで侵入を避けられる場合があります。

ここからは、空き巣が警戒しやすい要素に着目し、空き家でも実践しやすい対策に絞ってポイントを整理します。

  • 人の出入りがあるように見せる
  • 侵入に手間がかかる構造にする
  • 周囲の視線を意識させる
  • 防犯設備の存在を明確に示す

上記についても、個別にみていきましょう。

人の出入りがあるように見せる

空き巣は、誰かが突然戻ってくる可能性を非常に嫌がります。空き家でも、郵便物が片付いている、玄関前に落ち葉が溜まっていないなど、ごく小さな変化があるだけで“管理されている家”と判断されやすくなります

さらに、カーテンの位置を時折変える、植木鉢を移動させるといった日常の痕跡があると、内部の様子が読み取りにくくなるため下見段階で敬遠されます。遠方管理の場合は、ご家族や管理会社に月1回でも見回りを依頼すると、放置された空き家特有の静止感を和らげる効果があります。

侵入に手間がかかる構造にする

空き巣が最も重視するのは「短時間で侵入できるかどうか」です。窓枠のぐらつきや、施錠が甘い扉は、それだけで狙われやすくなります。補助錠を追加したり、ガラス部分にフィルムを貼るだけでも、侵入に必要な時間は大きく変わります

こうした対策は見た目にも“防備してある家”という印象を与えるため、下見の時点で候補から外れることがあります。建物が古い場合は、壊れやすい箇所をそのままにせず、最低限の補修を行うだけでも侵入者にとって面倒な家になります。

周囲の視線を意識させる

空き巣が最も避けたいのは、作業中に見られることです。庭木が生い茂って外から家が見えない状態は、侵入者にとって格好の隠れ場所になってしまいます。枝を切り、外から玄関や窓が確認できるようにしておくだけで、視線の届きやすい家へと変わります。

また、外灯をつけておくと、夜間でも建物の周囲が暗がりになりにくく、不審者が近づくための“影”が作りづらくなります。誰からでも見える空間は、それだけで空き巣に避けられる傾向があります。

防犯設備の存在を明確に示す

防犯カメラ、センサーライト、警告ステッカーなどは、侵入する側の心理に強い影響を与えます。実際に録画しているかどうかよりも、「証拠が残る可能性がある」と認識させることが抑止力になります。

特にセンサーライトは、接近した瞬間に強い光を当てることで、不審者の動きを外から把握しやすくなり、侵入者に“見られている感覚”を与えます。空き家では人目を代わりに補ってくれる役割を果たすため、外観から分かる位置に設備を置くことが効果的です。

 

個人でできる空き家の空き巣対策5選

空き家の防犯というと、大がかりな設備を導入しなければ効果が出ないと思われがちですが、まず取り組むべきは日常の“管理の痕跡”を途切れさせないことです。

空き巣は、人の気配がまったくない建物を選ぶ傾向が強く、生活の動きが少しでも感じられれば侵入先として避けられる可能性があります。

ここからは、費用をかけずに実践しやすい対策を取り上げ、空き家でも取り入れやすい方法を紹介します。

  • 郵便物やチラシを定期的に回収する
  • タイマー式照明で夜間も明かりをつける
  • 補助錠や防犯フィルムで侵入しづらくする
  • 防犯カメラやダミーカメラを設置する
  • 庭木や雑草を手入れして見通しを保つ

以下より、個別にみていきましょう。

郵便物やチラシを定期的に回収する

前述のとおり、郵便受けに溜まったままのチラシや書類は、空き家であることを示す最もわかりやすいサインです。集配物が処理されずに残っている状態が続くと、外から見ても「人が住んでいない」と判断され、空き巣の下見段階でターゲットにされやすくなります。

特に、郵便受けから溢れて地面に散らばったチラシは、管理が行き届いていないことを遠目からでも伝えてしまい、侵入リスクをさらに高める要因になります。

所有者が遠方に住んでいる場合は負担が大きくなりがちですが「家族に定期的に立ち寄ってもらう」「近隣の知人に協力をお願いする」「管理会社に回収を依頼する」など、なるべくものを溜めない対応を採りましょう

タイマー式照明で夜間も明かりをつける

夜間に真っ暗な状態が続く建物は、空き家であることが非常に分かりやすく、空き巣にとって好都合な対象になります。そこで役立つのが「タイマー式の照明」です。設定した時間だけ自動的に灯りが点くため、人がいなくても生活の気配をつくることができます。

数千円程度で購入できる製品もあり、自宅に設置するのと比べて大きな工事を必要としないため、空き家管理には取り入れやすい方法のひとつです。

照明が毎日規則正しく点灯するだけでも、空き巣の「無人である」という確信を揺らす効果があります。

補助錠や防犯フィルムで侵入しづらくする

空き巣は、侵入までに時間がかかる住宅を避ける傾向があります。補助錠や防犯フィルムは、その“手間”を生み出すシンプルな方法です。特に空き家の場合、窓からの侵入が多いため、窓の強度を少しでも高めておくと抑止効果が期待できます。

防犯フィルムを貼っておけば、ガラスを割る際に大きな音が出たり、すぐには破れなかったりするため、不審者が作業を続けるリスクが増します。こうした小さな障壁が積み重なることで、「ここは簡単には入れない」と判断されやすくなります。

補助錠も手軽に導入でき、既存のクレセント錠に追加して使うだけで、侵入までの時間を確実に延ばすことができます。古い空き家では建付けがゆるみ、鍵まわりが弱くなっていることも多いため、補助的な施錠は安全性の底上げにつながります。

防犯カメラやダミーカメラを設置する

空き巣は「自分の姿が記録される可能性」を強く警戒します。防犯カメラはその不安を直接刺激する設備で、設置されているだけで対象から外されることもあります。

録画機能付きの本格的なカメラを用意しなくても、ダミーカメラや録画中のステッカーを見える位置に掲示するだけで、侵入者にとっての心理的な壁になります。特に空き家では、住人の目が届かない時間が長いため、設備が“代わりの目”として働きます。

実際のカメラを導入する場合は、玄関や裏口、窓の多い場所など下見の段階で注目されやすい位置に設置すると効果的です。ダミーカメラなら費用を抑えつつ外観の威圧感を出せるため、管理コストが限られている場合でも取り入れやすい選択肢となります。

庭木や雑草を手入れして見通しを保つ

庭木が伸び放題になっている空き家は、外部からの視界が遮られ、建物の周囲に死角が多いほど侵入者は身を隠しながら作業できるため、狙われる可能性が高まります。

雑草が膝丈まで伸びているような状態では、管理されていない印象が強まり、空き家であることを周囲に示してしまう点も問題です。

庭木を切り返し、雑草を取り除いておけば、建物全体が通行人や近隣から視認されやすくなり、不審者が長時間留まるための空間が減ります。これにより、防犯カメラや照明と違い“自然な見通しの良さ”をつくる対策で、費用を抑えながら抑止力を高められます。

 

空き巣被害の空き家を放置するリスク

空き巣の被害が確認された空き家をそのままにしておくと、内部の損傷だけでは済まず、建物・周囲環境・所有者の負担が連鎖的に広がっていきます。

空き家は誰も暮らしていないため、小さな破損があっても気づかれず、被害が拡大しやすい状況が整っています。代表的なリスクとしては、次のものが挙げられます。

  • 建物の破損や老朽化が急速に進行する
  • 不法占拠や不法投棄の温床になりやすい
  • 放火など重大事故に発展する可能性が高まる
  • 近隣からの苦情や行政指導の対象になる
  • 資産価値が大きく下落する
  • 固定資産税や管理費だけが継続的に発生する

それぞれ個別にみていきましょう。

建物の破損や老朽化が急速に進行する

空き巣が侵入する際に壊した窓や扉を放置すると、雨風が吹き込み、建物全体の劣化が一気に進みます。割れたガラスやゆがんだサッシは外気を遮れないため、湿気が室内にこもり、床材や壁材が腐食しやすくなります。

特に木造住宅では、わずかな水分でも柱や梁に影響が出ることがあり、放置期間が長くなるほど修繕範囲が広がるのが特徴です。

また、破損箇所があると動物が入り込む可能性もあります。鳥や小動物が生活痕を残し、内部の衛生状態が悪化することもあるため、空き巣による損傷以上の問題へ発展しがちです。

不法占拠や不法投棄の温床になりやすい

一度空き巣に侵入されると、「誰も管理していない家」という印象が周囲に広がり、別の不法行為を呼び込みやすくなります。鍵が壊れたまま、窓が開いたままの状態は、第三者から見ても侵入のハードルが低く、空き巣以外の人物も入りやすい環境になります。

内部が散乱したまま放置されていれば、住みつく目的で使われたり、夜間のたまり場として利用されたりすることもあります。

さらに、周囲から見えにくい立地や雑草が伸び放題の外観は、不法投棄を誘発しやすい条件です。古い家具や生活ごみが投げ込まれ、内部だけでなく敷地全体が荒れていくと、

放火など重大事故に発展する可能性が高まる

空き巣によって壊された窓や扉は、火災リスクを大きく高めます。開口部がそのままになっていると、誰でも簡単に内部へ入れるため、故意に火をつけられる危険が生じます。

特に、古い木材や新聞紙、段ボールなどが残されている空き家は、火の回りが早く、わずかな火種でも大きな事故につながりやすい構造です。

また、空き家では電気設備が老朽化していることもあり、内部配線のショートで火災が起こるケースもあります。窓が割れたまま放置されていると風が吹き込み、火の勢いが増し、近隣への延焼リスクも高まります。

近隣からの苦情や行政指導の対象になる

空き巣の被害を受けた家を放置していると、近隣住民が不安を抱きやすくなり、状況の長期化によって苦情が寄せられることがあります。

「見知らぬ人物の出入りが続く」「深夜に物音が聞こえる」「外観が荒れ果てて景観が損なわれる」といった問題は、周囲の生活に直接影響を与えます。特に住宅街では、空き家がひとつ不安要素になるだけで地域全体の治安に対するイメージが下がり、住民同士の不信感が高まることがあります。

苦情が重なると、市区町村が所有者に対して指導を行うケースもあり、雑草の繁茂や破損箇所の放置が著しいと、空家等対策特措法に基づき「特定空き家」に認定される可能性があり、改善の要請を受けることもあるため留意が必要です。

資産価値が大きく下落する

空き巣被害の痕跡を残したまま放置すると、建物の状態が悪化するだけでなく、市場から見た印象も大きく損なわれます。窓が割れたまま、室内が荒れたままの状態が続けば、購入希望者はもちろん、査定を行う業者も慎重になります。

外観の劣化や内部の破損は修繕費を見越した評価につながり、結果として元々の価値から大きく減額されることがあります

また、空き巣の侵入歴そのものが“心理的なマイナス要因”として扱われかねません。犯罪被害があった物件は、状況が軽微でも敬遠される傾向があり、買い手がつきにくくなる可能性があります。

修繕をしないまま数年が経過すると、建物の腐食やカビの広がりが発生し、解体を前提とした取引に切り替わることもあるため、資産としての柔軟性が失われていきます。

固定資産税や管理費だけが継続的に発生する

空き巣被害で建物が使えない状態になっても、所有者としての税負担や管理費は継続します。空き家である以上、固定資産税は毎年課税され、老朽化が進めば追加の修繕や雑草処理、害獣対策の費用も必要になります

利用価値を失った建物に対して費用だけが積み重なる構造となり、収益につながらない支出が続くことになります。

また、放置期間が長引くほど外部環境から受けるダメージが大きくなり、対応しないまま時間が経つと、修繕費が予想以上に膨らむことがあります。

結果として「使わないのに維持費がかかる」「売りたくても売れない」という状態に陥りやすくなり、所有者の心理的負担も増します。空き巣被害そのものより、被害後に対策を取らなかったことで生まれる継続的なコストの方が長期的には大きく感じられることが多いのが実情です。

 

管理負担が大きい空き家を売却するための必要ステップ

空き家を手放そうと決めても、何から始めればよいか分からず手続きが進まないケースは多くあるでしょう。特に管理が長期間滞っている空き家では、建物の状態や書類の整備、相続人同士の調整など、売却前に確認すべき項目が増えがちです。

そこで、初めて空き家を売却する方でも流れがつかみやすいよう、実務の順番に沿って必要なステップを整理します。

  • STEP①:空き家の現状と権利関係を整理する
  • STEP②:修繕・解体の要否と想定コストを把握する
  • STEP③:仲介か買取か売却方法を選定する
  • STEP④:空き家に対応した不動産業者へ相談する
  • STEP⑤:条件調整と売買契約を進める
  • STEP⑥:残置物の整理と引き渡し準備を行う

それぞれ個別に解説します。

STEP①:空き家の現状と権利関係を整理する

最初に確認すべきなのは、建物と土地の状態、そしてその不動産が誰の名義になっているかという基本情報です。空き巣被害や老朽化による損傷がある場合は、その程度を把握しておくと後の査定がスムーズになります。

併せて、相続によって複数人が所有しているケースでは、登記が現状と一致しているか、共有者全員が売却に同意しているかを確かめる必要があります。

相続登記が済んでいない状態では売却手続きが進められないため、早い段階で名義を整理しておくと後のトラブルを避けられます。固定資産税の納付状況、境界標の有無といった細かい点も確認しておくと、売却時の条件調整がしやすくなります。この段階で状況を把握しておくことで、売却の可否や費用感を判断する土台が整います。

STEP②:修繕・解体の要否と想定コストを把握する

空き家の状態によっては、売却前に最低限の修繕が必要となる場合があります。雨漏りや大きな破損があると、買主が敬遠しやすく、査定額にも影響が出ます。

一方で、老朽化が激しい建物は、解体して更地として売却した方がスムーズに進むこともあるため、建物の価値と解体費用のバランスを見ながら判断することが求められます

修繕をするかどうかは、どの程度の費用をかければ市場での印象が変わるのかを見極めることが大切です。業者に見積もりを依頼すれば、修繕にかかる費用と、現状のまま売却した場合の減額見込みを比較することができます。解体を選択する場合も、費用だけでなく、補助金の有無や手続きにかかる期間を確認しておくと判断材料が増えます。

STEP③:仲介か買取か売却方法を選定する

空き家の売却方法は大きく「仲介」と「買取」の二つがあります。仲介は市場に出して一般の買主を探す方法で、売却価格が高くなる可能性がありますが、訳あり物件の場合、買い手がつくまで1年以上の時間がかかることも覚悟しておかなければなりません。

一方、買取は不動産会社が直接買い取る方法で、価格は仲介より下がる傾向があるものの、短期間で売却できる点が特徴です。

空き巣被害や老朽化の影響で早期に処分したい場合は買取が適していることもあり、建物の状態によっては仲介でも十分に売却が見込めます。空き家の場所や需要、周辺環境を踏まえて、どの方法が負担やスピードの面で最も合っているかを判断することが大切です。

STEP④:空き家に対応した不動産業者へ相談する

空き家の売却では、通常の不動産取引とは異なる知識が求められることがあります。「残置物が大量にある」「建物が傷んでいる」「接道状況に課題がある」など、いわゆる“訳あり要素”を抱えた空き家は、対応に慣れた業者へ相談した方が売却が進みやすくなります

空き巣の被害歴がある場合も、どの程度伝える必要があるか、買主へどのように説明すべきかといった実務的な判断が必要になります。

複数の業者に査定を依頼して比較することで、適切な価格帯や取引方法が見えてきます。空き家専門で扱っている業者であれば、残置物の撤去や解体の見積もりを合わせて提示してくれることもあり、売却後の負担を軽減できる点が魅力です。

関連記事:空き家の買取業者10選!買取相場の目安や選び方を詳しく解説

STEP⑤:条件調整と売買契約を進める

買主が決まると、価格や引き渡し時期、残置物の扱いなど、具体的な条件を詰める段階に入ります。空き家の場合は「現状有姿」での取引が多く、建物の破損部分や設備の不具合をどこまで伝えるかがポイントになります。透明性をもって説明することで後のトラブルを避け、スムーズに契約へ進めることができます。

契約時には、売却価格だけでなく、測量の要否、境界に関する確認、固定資産税の日割り精算といった細かい項目も取り決めます。特に建物の状態に不安がある場合は、契約不適合責任の範囲をどう設定するかが重要で、売却後の負担を左右する要素になります。

STEP⑥:残置物の整理と引き渡し準備を行う

売却が決まったら、引き渡しに向けて残置物を整理します。空き家には家具や家電、生活用品がそのまま残っていることが多く、撤去には一定の時間と費用が必要になります。業者に依頼する場合は、事前に見積もりを取っておくとスケジュールを組みやすくなります。

解体を選択した場合でも、内部の撤去が必要となることがあり、行政の分別ルールに従って処分を進める必要があります。残置物が片付くと建物内部が確認しやすくなり、買主側も安心して引き渡しを受けられます。手続きを一つずつ進めることで、長年の負担となっていた空き家を無理なく整理できます。

 

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当社(株式会社ネクスウィル)は、訳あり不動産の売却を専門的にサポートする買取サービス「ワケガイ」を提供しています。

空き巣被害を受けた空き家は、破損箇所の修繕や近隣対応など、所有者の負担が重くなりやすく、早めに整理したいというご相談が多く寄せられます。ワケガイでは、こうした“通常の市場では扱いづらい物件”でも、現状のまま査定し、最短即日の買取が可能です。

残置物が多い、建物の傷みが進んでいる、共有名義のままになっているといったケースでも、提携士業と連携しながら手続きを進められるため、遠方管理の方でも売却までの道筋を描きやすくなります。空き巣被害を機に空き家問題を整理したい方は、お気軽に無料査定をご活用ください。

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FAQ:空き家に空き巣被害に関するよくある質問

ここまで、空き家が空き巣に狙われやすくなる背景や、被害が発生した場合の対応、放置することで生じるリスクについて見てきました。ただし、実際に行動へ移そうとすると、「そもそも空き家と空き巣はどう違うのか」「どこまでが自分の責任になるのか」といった基本的な疑問が浮かぶ方も多いはずです。

そこで最後に、空き家の空き巣被害について寄せられやすい質問を整理し、ポイントを簡潔に解説します。

空き家と空き巣の違いは何ですか?

「空き家」は人が住んでいない状態の建物そのものを指し、「空き巣」は留守を狙って侵入する行為を指します。人の出入りがない空き家は“長期の留守”と同じ状況になりやすく、犯罪者から標的にされやすい点に特徴があります。

空き巣が侵入をあきらめる主な理由は何ですか?

下見の段階で“リスクが高い家”と判断された場合です。具体的には、人の気配があるように見える、侵入に時間がかかる、周囲の視線が届きやすい、記録される可能性がある──といった要素があれば、候補から外されやすくなります。

空き巣に入られる前兆にはどのようなものがありますか?

郵便受けの確認やインターホン越しの応答確認など、外観から生活状況を探る動きが見られることがあり「窓の周囲を不自然に触った痕跡がある」「敷地の草むらが踏み固められている」といった“小さな異変”が手がかりになることもあります。

空き家が空き巣被害に遭った場合はどう対応すればよいですか?

現場を動かさず警察へ通報したうえで、破損箇所や室内の状況を写真で残しておくと、その後の手続きが進めやすくなります。加入中の保険で補償される可能性もあるため、被害状況が把握できた段階で保険会社にも連絡を入れておくと安心です。

 

まとめ

空き家が空き巣に狙われやすくなる背景には、人の出入りが途絶えることで外観の変化が止まり、管理が行き届いていないと判断されやすい点があります。郵便物の回収や庭木の手入れ、照明の使い方など、わずかな工夫でも“無人の印象”を和らげることが可能です。

建物の破損をそのままにせず、最低限の補修を行うことも侵入のしづらさにつながります。

空き巣はリスクの高い家を避ける傾向があるため、管理の痕跡を残すことが防犯の第一歩です。遠方に住んでいて管理が難しい場合でも、定期的な見回りや外観の整備といった小さな取り組みを続けることで、被害の可能性を減らすことができます。

この記事の監修者

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丸岡 智幸 (宅地建物取引士)

訳あり不動産の買取を専門にする会社の代表取締役。
相続やペアローンによる共有持分、空き家、再建築不可物件、借地、底地など、権利関係が複雑な不動産の買取を専門としている。
訳あり不動産の買取サービス「ワケガイ」、空き家、訳あり不動産CtoCプラットフォーム「空き家のURI・KAI」を運営。
買取の経験をもとに、訳あり不動産の解説をする著書『拝啓 売りたいのに家が売れません』を2024年5月2日に出版。

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