更新日： 2024.9.25 | 公開日：
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ゴミ屋敷の片付けは、物件所有者やその近親者にとって悩ましい課題です。ゴミ屋敷の片付けでは「ただ単にゴミを捨てる」だけでなく、効果的な整理整頓、衛生的な環境の確保、心理的な負担の軽減を意識しなければなりません。
本記事では、ゴミ屋敷を自力で片付けるための段階的アプローチ、必要な道具、注意点について詳細に解説します。
さらに、専門業者へ依頼する場合の費用相場や、訳あり物件の買取に関する情報も紹介しますので、ぜひお役立てください。
目次
ゴミ屋敷を自力で片付けられるかどうかの判断基準
ゴミ屋敷を自力で片付けられるかどうかをチェックする際には、以下の判断基準を意識しましょう。
- 基準①：間取りは3DK以内が基本
- 基準②：水回りが機能している
- 基準③：最低限の生活スペースがある
- 基準④：粗大ゴミが少ない
それぞれ、個別に解説します。
基準①：間取りは3DK以内が基本
部屋がゴミで埋まっている場合、その仕分けと処分は見た目以上に困難です。特に3DKを超える広さの部屋では、面積が広い分、より多くのゴミを仕分ける必要があります。
これはほとんどの場合、一日では作業を終えることができず、作業期間中は常にゴミ屋敷の環境に身を置くことになり、精神的および衛生的な負担が大きくなります。
基準②：水回りが機能している
部屋を自分で掃除する際、水回りが正常に機能しているかどうかが重要です。水が流れない、水を出せないなど、水回りが使用不可の状態であれば、専門の掃除業者に依頼すべきです。
基準③：最低限の生活スペースがある
居住者が日常生活を送っている場合、過剰な物の保有がゴミ屋敷化の原因となることがあります。必要なものと不要なものを適切に分類し、不要なものを処分することで、部屋を整理することが可能です。
必要な物を同じ場所に整理し、収納されているものを明確にするなどの工夫をすることで、整理整頓された状態を維持できます。
基準④：捨てづらいゴミが少ない
積み重なったゴミの中には、価値のある品物が含まれている可能性があります。また、粗大ゴミが多い場合は、回収の申し込みから処理まで2週間から1ヶ月程度かかるため、すぐに清掃を完了できません。
一方で、弁当の容器やペットボトルなど比較的簡単に処分できる一般ゴミが多い場合は、自分で掃除しやすいでしょう。
関連記事：ゴミ屋敷の基準は5つのレベルでチェック！着眼点について詳しく解説
ゴミ屋敷を自力で片付けるメリット・デメリット
ここからは、ゴミ屋敷を自力で片付けるメリット・デメリットについてみていきましょう。
自力で片付けるメリット
自分で片付けを行う最大のメリットは、業者に依頼するよりもコストを抑えられることです。雑巾、洗剤、手袋などの清掃用品には費用がかかりますが、これらのアイテムは家庭で一般的に使用されるものであり、大きな出費をせずに準備が可能です。
さらに、自分で片付けることで、物の価値や重要性を再認識し、今後の物の管理に役立てることもできます。
2つ目のメリットは、自分のペースで丁寧に作業を進められることです。他人に急かされることなく、計画的に進めることができます。時間はかかるかもしれませんが、自分の手で整理することで、部屋がどのように汚れたかを理解し、今後の生活改善に繋げる機会にもなります。
自力で片付けるデメリット
一方で、自分での清掃には時間と労力がかかるという大きなデメリットがあります。特に1人で作業を行う場合、終了時期が不明確になりがちで、心配やストレスが伴うこともあります。細かなゴミの分類作業など、思った以上に体力と時間を要することになるでしょう。
腐敗した食べ物や害虫の発生など、衛生面での問題も懸念されます。非常に汚れた環境であれば、ゴミの処分後に徹底的な消毒と清掃が必要になりますが、素人の手では限界があるかもしれません。このような場合は、専門の業者に依頼することも1つの選択肢です。
さらに、大量のゴミ処理も重要な課題です。何十袋ものゴミ袋を自分で処分する必要があるため、想像以上の重労働となります。また、大量のゴミの処分には、適切な方法やルールに従うことも重要です。
ゴミ屋敷を自力で片付ける方法
ゴミ屋敷を自力で片付ける方法としては、以下のものが存在します。
- 事前に綿密な計画を立てる
- ゴミの回収日をチェックする
- 道具をしっかりと準備する
- 迷ったものは「売却」「廃棄」を選択する
次項より、詳しく解説します。
事前に綿密な計画を立てる
「ゴミ屋敷」の状態によって異なりますが、多量のゴミや広範囲の片付けが必要な場合、1日で全てを終わらせるのは非現実的です。効率的な片付けのためには、事前に詳細なスケジュールを作成しましょう。
例えば「〇日にはこの部屋を片付け、翌日は別の部屋に取り掛かる」といった具体的な目標設定が役立ちます。予期せぬ遅延に備えて、余裕を持ったスケジュールを立てると良いでしょう。
スケジュールを立てる際には、ゴミの回収日を確認することも重要です。特に不燃ゴミや資源ゴミの回収日は地域により月に数回のみの場合があるため、これを考慮に入れる必要があります。
さらに、片付け作業を支援してくれる親族、知人、友人を探すことも検討しましょう。作業の分担は効率を上げるだけでなく、精神的なサポートにもなります。
ゴミの回収日をチェックする
片付け後のゴミを適切に処理するためには、地域のゴミ回収日を把握しておくことが不可欠です。しかし、「ゴミ屋敷」の片付けでは、ゴミの量が多く、回収日に合わせることが困難な場合が多々あります。また、大量のゴミを一度に出すことが近隣住民への迷惑になることも考慮すべきです。
このような場合、自治体のゴミ処理センターへ直接持ち込む方法がおすすめ。ほとんどの自治体では平日に受け付けを行っていますので、事前に最寄りのゴミ処理センターの受付時間と条件を確認しておくとよいでしょう。これにより、スムーズに大量のゴミを処理できるでしょう。
道具をしっかりと準備する
ゴミ屋敷の片付けには、多くの特殊な道具が必要になります。例えば以下のようなものです。
マスク、軍手、エプロン
作業者の衛生と安全のために必要です。各アイテムは人数分の3倍程度用意しておくと、作業がスムーズに進みます。
害虫駆除剤
特に生ゴミが多い場合、ゴキブリやハエが発生しやすいです。ゴキブリ駆除剤は霧状タイプとスプレー式のものを準備し、蚊取り線香も用意しておくとよいでしょう。これらは害虫の駆除と悪臭の軽減に効果的ですが、火災には注意が必要です。
ゴミ袋
自治体指定のものを使用するか、丈夫で大きなゴミ袋を用意します。また、鋭利な物や壊れやすい物の処理には土嚢袋や緩衝材としての新聞紙も必要です。
梱包資材
危険な物品を安全に処理するために、ガムテープや紐などの梱包資材を用意します。これらは特に、鋭利な物や壊れたガラスの安全な廃棄に役立ちます。
掃除用具
ゴミの処分後には、室内の清掃が必要です。掃除機、ほうき、モップ、雑巾、洗剤、バケツなどの基本的な掃除用具を準備しましょう。
ゴミを大量に積める車両
大量のゴミをゴミ収集所や処理センターに運ぶためには、十分な容量を持つ車両が必要です。自分で運転することができない、または車両が用意できない場合は、不用品回収業者への依頼を検討してもよいでしょう。
迷ったものは「売却」「廃棄」を選択する
片付けを開始する際には、大きな物から手をつけることが大切です。それにより早期の満足感が生じて作業が中断される可能性があります。
効果的なアプローチとしては、周囲の小さな物品から始め、段階的に範囲を広げていくことが推奨されます。各作業者が1平方メートルの範囲を担当し、ゴミを迅速に袋に詰めていく方法が効率的です。片付けたエリアから順番に進めると、作業の効率化が図れます。
さらに、殺虫剤を手元に置き、作業中に出てくる虫への対応も準備しておくと安心です。殺虫剤を使いながら進めると、作業がスムーズになります。
ゴミ屋敷の片付けを業者に頼んだ場合の相場感
専門業者にゴミ屋敷の片付けを依頼する場合、費用は間取りや作業人数、使用するトラックの大きさによって大きく変わります。一般的な費用相場は以下のとおりです。
- 1R/1K： 約3万～8万円
- 1DK～2K： 約5万～10万円
- 1LDK～3K： 約10万～15万円
- 2LDK～4K： 約15万～20万円
- 3LDK～4DK： 約20万～30万円
- 4LDK以上： 30万円以上
これらは目安であり、実際の費用はゴミの量や作業の複雑さによって変動します。詳細な見積もりは、複数の業者から取得して比較することをお勧めします。
トラックの稼働台数によっても費用が変わります。トラックの種類別相場は以下のとおり。
- 軽トラック： 約3万～4.5万円/台
- 2トントラック： 約5万～9万円/台
使用するトラックが多いほど総費用は増加しますので、必要な車両の数にも注意しましょう。
ゴミ屋敷の処分は専門業者への買取依頼も検討しよう
「ワケガイ」は、訳あり物件を専門的に買取する業者で、ゴミ屋敷の買取にも対応しています。
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関連記事：ゴミ屋敷の売却は可能？少しでも高く売るコツを詳しく紹介
まとめ
ゴミ屋敷の片付けは、計画的に進めることが成功の鍵です。小さな物から始めて徐々に範囲を広げることに加え、適切な道具の使用、害虫への対策、ゴミの処分方法の理解が不可欠といえます。
大規模な片付けや法的な問題に直面した場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。
さらに、訳あり物件の買取業者の活用も1つの選択肢として考慮できます。もしゴミ屋敷を売却したいとお考えの方は、ぜひワケガイにご相談ください。
| 運営団体 株式会社ネクスウィル 2019年1月29日設立。訳あり不動産の買取を行う不動産会社。相続やペアローンによる共有持分、空き家、再建築不可物件、借地、底地など、権利関係が複雑な不動産を買い取り、法的知識や専門知識を以って、再度市場に流通させている。 |
